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「目で聴き、心で学べ」の学習姿勢を再確認し、最大限に学習効果を高からしめよ!

塾頭の言葉 「目で聴き、心で学べ」の学習姿勢を再確認し、最大限に学習効果を高からしめよ!

 諸君の日頃の学習態度をつぶさに観ていると“学ぶ者”の態度を深く考えさせられることがある。爪をいじくっている者。教師が説明をしていても下を向いて黙々と何かを書いている者。中には小声ではあっても隣同士でなにか尋ねあっている者さえいる。教師の説明することを充分納得のいくまで聞こうとしないで、何が理解できようか。
 一体諸君は何をしに、何を目的でやってきたのだ。少なくとも諸君は「学ぶ者」であるはずだ。「学ぶ者」が「学ぶ」姿勢を失った時、得るべきものは得ずすべてを失ってしまうものである。「時」を失い、「識る」歓びをも失う。では一体「学ぶ者」の姿勢とはどんなものか。それは教える者の心に溶け入ることである。爪をいじくり下を向き私語をしていて、教える者の心にどうして溶け入ることができようか。私は常日頃、諸君に『目で聴き、心で学べ』という。耳はあらゆる音に敏感であり音を選択することはできない。耳は聞きたくない音でも自然に聞こえてくるものである。雑音・騒音を取り除き、大切なものだけを「聴き分ける」のはまことに心の作用である。心が教える者の心に共鳴し傾倒した時にこそ、真の「学ぶ者」の姿があるといえよう。
 「開眼」という言葉がある。物事の道理を知ること、即ち「悟り」を開くという意味である。「眼」を開いてこそ悟りの境地は開けるという意味であろう。「悟る」とは「吾」の「心」を知ると書く。まさに「学ぶ心」とは己の立場を充分に認識し教える者の心と通じ合えるところにあると言えよう。そういう意味で、私の言う「目で聴き、心で学べ」という言葉の意味をはっきりと理解し、諸君の今日までの「学ぶ者」の心を深く反省し人間的にも学問的にも大きく前進してもらいたい。
 芭蕉が鑑真和尚の像を拝し詠んだ句を記し師を学ぶ心構えとしておこう。
         ~若葉して御目の雫ぬぐはばや~

2023年10月  塾頭 桃原喜信



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