用意周到なプランで有終の美を！
塾頭の言葉
正月も過ぎ、瞬時にして2月を迎えた。3年生諸君にとっては内申点も決定されそれによって受験高校が決まるわけだが、内申点が大丈夫だと言われて安心してはならない。高校入試はあくまでも、当日の学力検査と内申点とで決定されるのであって、内申点が充分だというだけで決して合格が保証されたわけではない。もし仮に、内申点だけで合否がきまるというのなら、何故にわざわざ選抜のための学力検査をしなければならないのか。そこに学力検査を行なう重要な意義があるのだ。
内申点がかなり高い生徒でも失敗した例が過去に見られるのだから、最後まで安心は絶対に禁物である。また内申点が多少不足の生徒であっても、当日の学力検査に全力を傾け、充分な点数を取ることによってそのハンデを充分カバーできるのである。私は、例年そういう生徒たちの歓びの声を少なからず受けている。現今の入試は、むしろ、学力検査の方が重視されるとも発表されているのだ。
したがって、内申点の充分な生徒も、そうでない生徒も学力検査のための充分な対策と細心な心構えを欠いてしまうと、失敗の憂き目をみないとも限らない。入学試験はあくまでも1点を争うものである。充分にとれる1点を落としたために、後悔の涙を流してはならない。1点の積み重ねこそが栄冠へつながるのだ。
庭の片隅で、スミレの花が人目をはばかるかのように紫の小さな可憐な花を咲かせている。冬の寒さの中にも、自然の営みはもう春の到来を告げている。君の春はもうすぐだ。体調管理にも充分気を配り、風邪をひかぬよう残された日々を充分に有効に活かすべく用意周到なプランを立て、明日の栄冠に向かって最後の瞬間まで油断することなく、頑張ってもらいたい。
2024年2月 塾頭 桃原 喜信
