塾頭の言葉
人事を尽くして天命を待つ!
とうとう3月。受験生諸君にとって最高に燃える月だ。いや燃やし尽くさねばならいない時だ。競争倍率が高いところ、低いところ応募状況は異なるにせよ、競争倍率が高いほど、1点の持つ重みがそれだけ増すことになる。1点1点の積み重ねこそが栄冠へつながるのだ。決して恐れるのでもなく慌てるのでもない。用意周到な準備のもと沈着冷静に問題を見つめるのだ。そのとき、問題が君にその解き方を教示してくれるはずだ。
入試は勝負だ。勝負に勝つには、三つの条件がある。その一つは勿論実力だ。次に体のコンディションであり、最後に時の運である。一つの高校に集まる受験生の実力は、紙一重と思わなければならない。誰一人として自分は駄目だと思う者はいないはずだ。いざスタートラインに立ち並んだ時、諸々の選手が己こそ世界一の走者だと自信に漲っているあの雄姿を思い起こせばよい。
したがって、体のコンディションを充分に調え、当日にベストの状態であることが何といっても栄冠を手にする条件なのではないか。また、やむを得ぬときに運を天に任せて書いた数字が、あるいは選んだ記号が正解を与えた“時の運”は決して偶然ではなく、今までの直向きな努力に与えられた神仏のご加護と思うべし。
何がなんでも残された僅かの日数を目標貫徹の執念に燃えて、最後の瞬間まで油断することなく、背水の陣を敷いて頑張り抜いてもらいたい。
そして、全員に最良の歓喜の時が迎えられることを確信して止まない。
2024年3月 塾頭 桃原喜信